和歌山市の西の端に「加太」という風光明媚な観光地があります。
和歌山市駅より南海加太線で25分、終点加太駅で下車し15分くらい歩くと、目の前には一面の海と島々が広がっていて、リゾート感溢れる観光地となっています。
近くにある淡嶋神社は人形供養・雛流しで知られる神社。
ここは縁結び・恋愛成就のパワースポットとしても人気なんです。
この観光地に、スゴくおいしい漁師メシが食べられるお店があると噂で聞いて、加太までやって来ました。
漁師メシが食える店を求めて
おいしい漁師メシを食べられるお店は淡島神社の入り口付近にあるそうですが…。
神社の鳥居をくぐると、すぐ左手に見えて来ました。
こじんまりとした建物の上に「満幸商店」と書かれています。
その看板の下に小さく「まんこう」と書いてあるので、どうやら「まんこうしょうてん」と読むようですね。
よくよく話を聞いていると、「満幸商店」はこの店舗だけではなく、この加太地区にもう一つおしゃれ系の満幸商店があるとのことで、せっかくなので、その新しい方の「満幸商店」に行ってみることにしました。
「満幸商店」の二店舗目はおしゃれ系
港を眺めながら歩くこと十数分。
加太港を一望できる好立地にそびえ立つ黒色の建物。
満幸商店の二店舗目「満幸商店Ⅱ」が見えてきました。
先ほどの純和風な店舗とは対照的にイタリアナイズされた洗練な店構えが特徴です。
この店舗もどうやら人気のようで、いつもかなりの待ち時間が発生しているようです。
しかも前の駐車場も数える限り、6台分くらいしかありません。
もしあなたが車で満幸商店に行くのなら、
- まず、順番待ちシートに記入する
- 待ち時間を聞いた上で、その間、辺りをドライブする
- 順番が来る少し前に、駐車場の前でハザードをつけて待機する
こうすることで、駐車と同時にスムーズに入店ができます。
「満幸商店II」の店内へ
私たちはフレンドリーな店員さんに案内され、景色の良いテーブル席に通されました。
なかなかイタリアっぽいオシャレな店内ですね。
ウワサでは、このお店は何もかもが大盛りで出されるということを聞いていたので、少食の私は少しビビっていたのですが、小さいサイズのメニューもあるので、女性の方も安心して注文できますよ。
私が訪問した時の「本日のおすすめ」はこんな感じでした。
- 生かき
- はも湯引きさしみ
- あわしま丼(さざえ、あさりなどをきざんで生姜入りのだしで煮込んだもの)
- 大エビフライ
- 水なすのぬか漬け
- はもの天ぷら
- イカのバター醤油炒め
- エビのアヒージョ
- 冷製二色スープ
思わずよだれが出そうなメニューが満載ですね。
その横に掲げられていた「本日のデザート」はこんな感じでした。
- 本日のプリン
- 熱々のわらびもち
- 杏仁豆腐黒蜜がけ
- レアチーズケーキ
- エッグタルト
- 少しライトなジェラート
- クリームブリュレ
- コーヒーゼリー
- コーヒーフロート
- コーラフロート
- ジンジャーエールフロート
- 熱々スイートポテト
- 冷やしぜんざい
- 栗のパフェ
- バニラアイスブラックティーがけ
- 生クリームたっぷりのおいしいホットコーヒー
- 不思議なハーブティー
- バタフライピーティー
など、ここが漁師メシ屋であることを忘れさせる、いかにも女子ウケしそうなデザートもたくさん用意されています。
そんなことを考えていると、店員さんがやって来ました。
私はこの店で評判が良いと言われていたメニューを注文していたのですが、店員の人から
「それならおまかせセットにせえへん?個別に注文するよりもお得やし、ボリュームもあるで。」
とセールスをされました。
ただ、私はあまりボリューム感を望んでいなかったので、予定通り単品を少しずつ注文することにしました。
待っている間に、さっき店員が勧めていた「おまかせセット」の内容を眺めていました。
- ワサビスープ2人前
- 塩とうふスモークサーモンキャビアのせ
- 本日の揚げもの
- うにトースト小2枚
- しらす丼ノーマル1人前
- 本日のお漬物
- 本日のデザート1人前
一人前でこれはなかなかヘビーかも(汗)。
やっぱり、単品注文にしておいて良かった。
やはり漁師メシはうまい!
まず、「ワサビスープ」が運ばれてきました。
ワサビスープとは、加太周辺のマダイの骨をひと鍋に3匹以上使って、骨がトロトロに溶けるまで煮込んだスープのことなのだそうです。
コラーゲンがたくさん入っていて、女性にはオススメとのこと。
しかし、なぜ「ワサビ」という名前が付いているのだろう?
店員からの説明を受けて納得できました。
お鍋の隣にはワサビが入った器が置かれており、これをスープを入れた容器に少しずつ加えていくことで味の変化を楽しむというもので、これが最も通な食べ方なんだそうです。
なお、はじめはスープだけで味わうのがオススメ。
鯛汁のピュアな味を楽しむことができます。
ちなみに、ワサビスープにはガスコンロがセットされていて、最後まで暖かくいただくことができます。
スープが冷めるのを気にして、先に飲み干す必要がないのがいいですね。
そうしている間に、しらす丼(小)とあわしま丼(小)がやってきました。
色んな味を楽しみたかったので、多品種小ロットで頼んでいたのです。
しらす丼には醤油が入った小鉢がついているのですが、なんとその中には梅干しが浮かんでいます。
この梅干しの酸味と醤油がしらすご飯と絶妙に絡み合い、食欲を掻き立てます。
「うまい!!」
思わず叫んでしまいました。
これは本当に新鮮なしらすじゃないと、この味は出ないんだろうなぁ。
何杯でもいけそうな味でした。
次にあわしま丼をいただきます。
さざえ、あさりなどをきざんで生姜入りのだしで煮込んだものがご飯の上に乗っているのですが、うーん、これもなかなかの美味。
さざえや、あさりの出汁が生姜と絡みあっていて美味しい。
一緒に入っているわかめの食感とともに楽しめるどんぶりでした。
続いて運ばれてきたのは、カキフライです。
プリプリとした大ぶりの牡蠣のトロッとした食感と、外の衣のサクッとした食感のW食感がたまらない。
しかも、このカキフライの一番のポイントはオーロラソースなんです。
中にはスライスしたタマネギが入っていることくらいしか分かりませんでしたが、このソースがカキフライと絶妙に絡みあって美味しい。
オーロラソースはたっぷり入っていましたが、あまりの美味しさにいつのまにかこのソースだけを食べている自分がいました。
あー、なんとも卑しい限り。
そして、最後に運ばれてきたのが、ウニトーストです。
こんな贅沢なトースト、今まであったでしょうか?
今まで食べたトーストといえば、ジャムトーストくらいしか思い浮かばないです。
このパンの上に塗りたくられたウニが見た目にも鮮やか。
さっそくかじってみました。
パンのサクッとした食感の中に、ウニを少し焦がした香ばしい風味が口の中にブワッと広がります。
ウニトーストとはよく言ったものです。
ウニがトーストとこんなに合うとは思わなかったなぁ。
漁師メシとイタリアンのコラボレーションが素晴らしい一品でした。
いい景色とおいしい料理をたらふく食べて、気持ち良く過ごすことができました。
まとめ
このお店は、大食いの方でもそうでない方でも十分楽しめるお店でした。
おまかせセットなどは量を食べたい人にはピッタリですが、メニューには小サイズもたくさんあるので、少しずつ色んなものを食べたいという人の希望も満たしてくれます。
なお、上記に挙げたメニューだけでなく、他にもたくさんの漁師メシがあるとのこと。
今回は注文しませんでしたが、個人的には「ウニパスタ」をぜひ一度食べてみたいと思いました。
このように「次はこれを食べてみたい」という感じで、このお店にはリピーターがたくさん来るのでしょうね。
少し遠出をしてでも食べてみたい漁師メシは、和歌山の加太に来れば叶えることができますよ。