新型コロナウイルスの流行拡大の中、スタートした「Go To キャンペーン」。
TVでも頻繁に取り上げられていたので、耳にした方も多いのではないでしょうか。
この「Go To キャンペーン」ですが、「旅行業界」や「外食業界」など、新型コロナウイルス感染で落ち込んだ業界の需要を喚起するため、旅行代金や飲食代金に対して国が補助する大規模キャンペーンとなっています。
今回は特に皆さんの期待も大きい「Go To トラベルキャンペーン」について、観光庁の資料などをもとに、分かりやすく説明していきましょう。
旅行代金が「実質半額」になる訳ですから、こんなチャンスめったにないですよね。
せっかくなので、普段の旅行では泊まらないような少し高ランクの宿泊施設に泊まってみませんか。
まずは、どこへ旅行に行くか、どんな旅館に泊まるかをトリップアドバイザーでいろいろと検索してみましょう!!
「どこへ旅行に行こうかな」って考えている時が、実は一番楽しかったりするんですよね(^_^*)
※東京を目的とする旅行と東京に在住している方の旅行について、10月1日以降に開始する旅行よりキャンペーンの対象となりました。なお、販売は9月18日からすでにスタートしています。
「go to トラベルキャンペーン」とは
ここでは、「Go To トラベルキャンペーン」の概要について、簡単に分かりやすく説明していきましょう。
対象となる旅行
日本国内の宿泊商品・交通付き宿泊商品・日帰り旅行で、「Go To トラベルキャンペーン」に参加する施設を利用する旅行。
対象期間
2020年7月22日から、2021年1月31日までの旅行予約、かつ2021年2月1日までのチェックアウトが対象
割引金額
宿泊を伴う旅行や、日帰り旅行の50%を補助(うち、35%は旅行商品の割引、15%は旅行先の登録加盟店で利用できる「地域共通クーポン」を発行(千円未満四捨五入)。
(支給額の上限:1人1泊あたり2万円、日帰り1人1万円)
利用上限
連泊や利用回数に制限なし。期間内であれば、何度でも利用可能。
キャンペーン利用にあたっての参加条件
- 旅行者全員の本人確認ができること(運転免許証などの本人確認書類が必要です)
- 宿泊施設でのチェックインの際の検温
- 浴場や飲食施設での3密対策の徹底
- 接触確認アプリの利用(スマートフォン利用者のみ)
※旅行中は、「旅行連絡会」が策定している「新しい旅のエチケット」を確認してください
「go to トラベルキャンペーン」予約しやすい旅行会社ランキング
以下の表は「go to トラベルキャンペーン」に参加する旅行会社で、予約がしやすい旅行会社順にランキングにしています。
「go to トラベルキャンペーン」はどの旅行会社も割引率は同じな訳ですから、いかにストレスなく予約ができるかに焦点を当てることが非常に重要なポイントです。
主に、予約確定に至るまでのサイトの分かりやすさ、割引を受けるまでに何らかの落とし穴がないか、地域共通クーポンをもらうまでの過程が煩わしくないかといった点にスポットを当てて、ランキングを作成しています。
「go to トラベルキャンペーン」の割引を確実に受けるためにも、ぜひ参考にしてください。
なお、表中には各社のサイトへのリンクも貼っています。
通常の検索でアクセスしたページからだと「go to トラベルキャンペーン」の割引が受けられないケースもあります。
下表のリンクからであれば、確実に「go to トラベルキャンペーン」のページへジャンプできるようになっていますので、ご活用ください。
表の見方
各旅行会社ごとに「go to トラベルキャンペーン」の申込方法が異なっていますので、表をみながらご自身にあった旅行会社を選んでください。
- 割引の有無 :「go to トラベルキャンペーン」の割引が終了していれば「終了」、割引額が減額されていれば「減額」、利用回数に制限があれば「制限」と表示しています。
- 会員登録 :「go to トラベルキャンペーン」の予約の際に会員登録が必要であれば「要」、不要であれば「不要」と記載されています
- 割引の種類:割引の方法について記載されています。「クーポン割引」は事前に割引クーポンを取得する必要があります。「自動割引」は予約の手続きを取るだけで、自動的に割引されます
- 地域共通クーポン:地域で使える共通クーポン券の受取方法について記載されています。「紙クーポン」は紙で発行されるのに対し、「電子クーポン」はスマホなどにデータを登録して使用します
横にスクロールできます
ランキング 旅行会社名 割引の有無 会員登録 割引の種類 地域共通クーポン 有り 要 自動割引 紙クーポン 有り 要 自動割引 電子クーポン 有り 要 自動割引 電子クーポン 4位 有り 要 クーポン割引 電子クーポン 5位 有り 要 クーポン割引 紙クーポン
(宿泊施設のチェックイン時) 6位 有り 要 自動割引 電子クーポン 7位 有り 要 自動割引 電子クーポン 8位 有り 要 自動割引 電子クーポン 9位 有り 不要 自動割引 電子クーポン
10位 有り 要 クーポン割引 電子クーポン
(店舗のみ)紙クーポン 11位 有り 不要 クーポン割引 電子クーポン
12位 有り 要 自動割引 電子クーポン 13位 有り 要 自動割引 紙クーポン 14位 有り 要 自動割引 電子クーポン 15位 有り 要 自動割引 紙クーポン 16位 有り 要 自動割引 電子クーポン 17位 有り 要 クーポン割引 電子クーポン 18位 有り 不要 自動割引 電子クーポンランク除外 要 クーポン割引 紙クーポン
ランキング上位3社の注目ポイント
1位:「じゃらんnet」
「じゃらんnet」は割引クーポンを取得しなくても、自動で割引をしてくれます。また、地域共通クーポンは紙クーポンで配布されます。電子クーポンは、約半数の施設で利用ができないと言われている中、紙クーポンでの配布は非常に貴重な存在です。
2位:「ジェイトリップツアー」
このサイトは自動で割引してくれるタイプであるのはもちろんのこと、金額欄には「補助金があといくらまで使えるか」といった点まで表示されており、ユーザーフレンドリーな部分が評価されました。
それ以下でも、自動割引が適用される旅行会社は、基本的に申し込んでも問題ないかと思います。
問題なのは、クーポン割引をしている旅行会社です。
「go to トラベルキャンペーン」は国が補助するキャンペーンであり、国民に対し平等にメリットを与えるべきものであるにも関わらず、下位に甘んじている旅行会社のサイトでは、どう考えても割引できないように誘導しているんじゃないかと思わせるような悪質なものもありましたので、注意が必要です。
旅行の申し込みまではまだちょっと‥‥、という方は、トリップアドバイザーで旅館の旅行会社毎の宿泊料金を比較することもできますので、まずはこれを使ってみるのも手ですね。
「go to トラベルキャンペーン」の申込み方法
申込み方法は「Go To トラベルキャンペーン」の対象となる旅行代理店のネットや窓口で予約するか、対象となる宿泊事業者のネットや電話で予約した上で、割引専用サイトで登録することで申込みができます。
開始当初は旅行後に還付申請手続きが必要でしたが、7月27日より登録など準備が整った旅行会社・予約サイトから順に予約時に一括して割引されるようになり、煩雑さが大幅に緩和しています。
ただし、割引タイプが3種類あり、旅行代理店や宿泊事業者によって割引方法が異なりますので、下の説明をよくご覧になった上でお申し込みください。
1.予約時に自動で割引かれるパターン
このパターンは特に何かの手続きを別に行わなくとも、サイトで会員登録をした上で申し込めば、自動で割引されるものです。
旅行会社によっては補助金の残高が表示されるサイトもあり、最大の給付が受けられるよう配慮されているものもあります。
購入者にとって、もっとも手間のかからないタイプなのですが、このタイプで申し込める旅行はまだ多くないこと、また多くのサイトで個人情報の登録が必要となりますのでご注意ください。
2.ネット上で先にクーポンが発行されるパターン
このパターンは先に旅行会社ホームページでクーポンを発行し、別途予約ページでクーポンIDを入力の上申し込むことで、割引が適用されるというものです。
このタイプは、万が一クーポンの発行を忘れてしまうと、全く割引が受けられなくなるという点です。
「割引があるから旅行をする」という人も多い中、ここで割引登録を忘れると、キャンペーンの意味がなくなってしまうので、必ず登録をしましょう。
このタイプは、旅行代理店で幅広く普及しているパターンです。
3.外部サイトでクーポンを発行し、宿泊施設に持参するパターン
このパターンは宿泊施設のホームページで直接オンライン予約するか、電話で予約した後、「STAY NAVI」などの第三者機関のサイトでクーポン発行の登録を行い、そのクーポンをプリントしたもの、もしくはクーポンのスクリーンショット画面を旅行当日宿泊施設に持参することで割引が受けられるというものです。
このパターンは、外部サイトで登録したクーポンを直接現地に持参しなければいけません。
主に旅館独自のオンライン予約で見られるパターンです。
割引のしくみ
2020年10月1日以降、「Go To トラベルキャンペーン」を利用することにより、35%の旅行代金割引に加えて15%分の地域共通クーポンが発行されることになりました。
つまり、
旅行代金割引(35%)+地域共通クーポン(15%)=実質最大50%
までの給付が受けられるようになります。
これを反映した割引のポイントは以下の4点となります。
- 旅行代金の1/2までを給付
- 割引対象額のうち、35%は旅行代金の割引に、15%は旅行先で使える地域共通クーポンが発行される(1,000円未満の端数が生じる場合には四捨五入)
- 1人1泊当たりの上限:20,000円(日帰り1人当たりの上限:10,000円)
- 連泊や利用回数の制限はなし
【1泊2日の旅行の場合】※1人当たりの旅行代金を4万円とします
つまり、1人1泊当たりの旅行代金が40,000円とすると、
旅行代金の1/2、ここでは20,000円まで補助を受けられるようになります。
ただし、20,000円全額の補助を受けることはできません。
20,000円の70%(つまり、旅行代金全額40,000円の35%)である14,000円について旅行代金の補助が受けられます。
そして、20,000円の残り30%(つまり、旅行代金全額40,000円の15%)である6,000円は地域共通クーポンとして発行されることになります。
次の項目では「Go To トラベルキャンペーン」の実際の割引額が計算できます。
旅行申し込みの際の参考にしてくださいね。
地域共通クーポンとは
2020年10月から始まった地域共通クーポンですが、旅行会社によって対応がまちまちで、仕組みがよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、地域共通クーポンについての受取り方法から利用方法に至るまで分かりやすく解説していきたいと思います。
クーポンの種類
地域共通クーポンの発行形態は「紙クーポン」と「電子クーポン」の2種類。さらに発行形態によって券面額が異なります。
① 紙クーポン
商品券タイプのクーポン。受け取りや支払いは手渡しにて行います。
券種は1,000円のみです。
一般的な商品券と同様に偽造防止処理がされており、利用できるエリアや有効期限が印字されています。
電子クーポン
1,000円・2,000円・5,000円の3種類が用意され、スマホ等でQRコードを読み取ってインターネット上の専用ページで「旅行業者等のID・予約番号・初泊の都道府県」を入力して発行します。
通信できることが条件であるため、圏外では利用できません。
また、電子クーポンは、約半数の施設で利用ができないと言われています。
換金性を重視するなら、「紙クーポン」に軍配が上がるでしょう。
クーポンの受取方法
1.旅行代理店の窓口で予約した場合
一般的には窓口で予約完了時に紙クーポンを受け取ります。
ただし、旅行会社によっては電子クーポン配布の場合もあります。
2.旅行会社のWEBサイトで旅行商品を購入した場合
一般的には専用サイトなどを通じて電子クーポンを取得します。
ただし、一部旅行会社は紙クーポンで配布されることもあります。
その場合、宿泊施設でのチェックイン時に受け取ることになります。
3.宿泊施設のWEBサイトから直接予約した場合・宿泊施設へ電話で予約した場合
チェックインの際に宿泊施設で紙クーポンを受け取ることになります。
クーポンの利用方法
「紙クーポン」と「電子クーポン」で利用方法が大きく異なりますので、それぞれの利用方法を説明していきましょう。
紙クーポン
支払いの際に紙クーポンを使って精算します。
お釣りは出ないため、残りの代金は現金等で支払う必要があります。
電子クーポン
旅行者が利用する際は、お店のQRコードをスマホ等で読み取り、利用する電子クーポンを選択して精算します。
その後、「利用済み画面」を店員に確認してもらいます。
お釣りはでないため、残りの代金は現金等で支払う必要があります。
取扱店舗が紙クーポンと電子クーポンの両方に対応している場合、併用も可能です。
このステッカーが目印です
利用できる場所
地域共通クーポンはどこでも使えるわけではありません。
旅行先の都道府県+隣接都道府県においてのみ使用可能です。
それ以外の都道府県に持って行っても、利用できませんのでご注意ください。
なお、クーポンには利用可能エリアがスタンプ等によって表記されます。
有効期間
有効期間も非常に短くなっています。
地域共通クーポンの有効期限は、宿泊日とその翌日、日帰りの場合は当日のみ有効です。
例えば、11月21日に出発し、11月23日に帰着する2泊3日ツアーの場合、11月21日〜11月23日が有効期間となります。
電子クーポンは旅行開始日前日までに旅行予約をした場合は、宿泊当日の15時から、日帰り旅行の場合は当日12時から電子クーポンを利用することができます。
旅行をキャンセルした場合、クーポンはどうなる
地域共通クーポンを受け取った後に、旅行の申し込みをキャンセルした場合や、参加人数の減少等により旅行代金が減額になった場合は、クーポンの配布を受けた旅行業者や宿泊事業者に必ずクーポンを返却しなければいけません。
もし、クーポンの返却、現金での返金をしなかった場合には、給付金の不正受給と見られることもありますので、十分ご注意ください。
「go toトラベルキャンペーン」利用上の注意点
お得感満載の「go toトラベルキャンペーン」ですが、その目的を知っておかなければ、思わぬ落とし穴もあります。
ここでは「go toトラベルキャンペーン」を利用する上で注意すべき点をまとめました。
期限前に終了する可能性も
「go toトラベルキャンペーン」はあらかじめ予算が決められています。
2021年1月末までの宿泊が対象ですが、予約自体は各旅行会社に割り振られた予算を使い切った時点で終了となりますので、前倒しでキャンペーンが終了となる可能性もあります。
すでに旅行が予定されているのであれば早めに予約することをオススメします。
連泊や利用回数に制限がなく、期間内であれば、何度でも利用可能なので、これを利用しない手はありません。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策をキチンと取ろう
「go toトラベルキャンペーン」を利用する際は必ず、新しい旅のエチケットを確認し、感染拡大防止に努めながら楽しく旅行をしましょう。
新型コロナウイルス感染症の拡大状況により旅行先の情報などが変わることもありますので、旅行直前までキチンとチェックしてくださいね。
「STAYNAVI」ってどんなサイト?
旅館の予約サイトで直接予約したら、【「STAYNAVI」というサイトで別途、割引の登録をしてください】というお知らせが書かれているんだけど、この「STAYNAVI」ってサイトは何なの?、何か怪しくない?
と思った方いらっしゃいませんか?
確かに会員登録をしなければいけないし、個人情報が漏れたらどうしようと思うのもうなずけますよね。
この「STAYNAVI」というサイトは、go toトラベルキャンペーンに際して新しく立ち上がった旅行者向けポータルサイトです。
簡単に言うと、個々の公式の旅館予約ページを束ねたサイトということになります。
旅行代理店を経由せずに直接旅館を予約したい時ってありますよね。
でも、ホームページを探そうと思っても、どれが公式サイトなのかよく分からない…。
そんな時はこの「STAYNAVI」で検索すると、簡単に公式サイトにアクセスできます。
この「STAYNAVI」ですが、今回のgo toトラベルキャンペーンの割引業務を代行する機能もあるのです。
旅館への直接予約の場合、旅館側でgo toトラベルキャンペーンの割引対応のためだけにシステム改修をすることはかなり大変なので、「STAYNAVI」で割引の対応を一括して行うことで、旅館の負担を減らそうという主旨なのです。
ですので、安心して利用してくださいね。
なお、「STAYNAVI」で割引申請している方限定で、全国の高速道路周遊パスが最大35%割引になるプランもありますので、車で旅行に行く方は要チェックですよ。
まとめ
今回は「go toトラベルキャンペーン」を利用した、いまだかつてない割引額で旅行を楽しむ方法をお伝えしました。
連泊や利用回数の制限がないので、予約は早ければ早いほどいいですし、予算がなくなる前に何度か旅行に行ってキャンペーンの恩恵を最大限に受けるというのもいいかもしれませんね。
「go toトラベルキャンペーン」予約しやすい旅行会社ランキング
1位:「じゃらんnet」
「じゃらんnet」は割引クーポンを取得しなくても、自動で割引をしてくれます。また、地域共通クーポンは紙クーポンで配布されます。電子クーポンは、約半数の施設で利用ができないと言われている中、紙クーポンでの配布は非常に貴重な存在です。
2位:「ジェイトリップツアー」
このサイトは自動で割引してくれるタイプであるのはもちろんのこと、金額欄には「補助金があといくらまで使えるか」といった点まで表示されており、ユーザーフレンドリーな部分が評価されました。
3位:「一休.com」
このサイトは自動で割引してくれるタイプであるのに加え、サイトの設計が非常に分かりやすく、利用方法の説明も丁寧に作り上げられている点が評価されました。
申し込みまではまだちょっと‥‥、という方は、トリップアドバイザーで旅館の旅行会社毎の宿泊料金を比較することもできますので、まずはこれを使ってみるのも手ですね。
また、この「go toトラベルキャンペーン」に合わせて、新幹線も半額で乗車できるプラン(JR東日本)を投入するなど、各社で大胆な割引がおこなわれています。
宿泊も鉄道も「半額」となると、旅行に行かない理由が見つからなくなってきますよね。
旅行に行くなら、「今」しかありません。
ただ、このキャンペーンは新型コロナウイルス感染によって落ち込んだ需要を喚起するためのものですから、その趣旨を理解したうえで、新しい旅のエチケットを確認し、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながら楽しく旅行をしましょう。
それでは。