「実家依存症」
最近よく聞くこのフレーズ、男性の場合はマザコンなどとよく言われますが、女性の方もなかなかしぶとくて厄介です。
このブログでは、私が実家依存症の妻と暮らした経験をまとめています。
この記事を通じて、
- 実家依存症の妻と結婚し、一緒に生活をすることがいかに大変な苦痛を伴うかということ。
- 実家依存症の妻と関わることは、夫の人生を狂わせるだけでなく、その他多くの人たちも巻き込んで危害を加えること。
- 実家依存症の妻との離婚は想像を絶するレベルで精神的な負担を強いられること。
以上のことをこのブログを訪れた方々にご理解いただきたく、今までの離婚に至るまでの経緯をまとめました。
この記事をお読みいただき、少しでも多くの方にこの悲劇を回避していただければと思います。
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目には目を
弁護士介入の通知には、
【円滑な離婚手続きの為、当事者ではなく、弁護士へ早急にご連絡ください。】
と書かれている。
もう、こうなってしまうと妻に対して直接、話をすることはできない。
「相手の代理人と交渉をするんだ」
と割り切って行動を起こすしかない。
ただし、私は何もトラブルを起こしているわけではないし、一個人がプロである弁護士に対して一対一の交渉をしても勝てるわけがない。
私は、はじめから「負け試合」をするつもりは、さらさらない。
だから、私個人が直接、相手方弁護士へ連絡するつもりはない。
これは、すなわち自分の弁護士を雇った方が得策だということだ。
弁護士同士、戦わせればいいのである。
私は早速、自分の味方となってくれる弁護士を探し始めることに決めた。
それにあたり、無料の法律相談を受けようと思い、法テラスのホームページを調べた。
法テラスだと、一回当たりの相談時間は30分で、3回まで無料で相談を受けられるとのこと。
ただし、申請には【収入基準】と【資産基準】で、一定額以下であるという条件があるみたいで、私の場合は、【収入基準】の手取月収額が規定に満たなかった。
仕方なく、離婚に特化した弁護士事務所をインターネットで片っ端から調べてみる。
条件は、同じ男性で話しやすく、過去の実績も豊富であること。
同姓にこだわるのは、今回が離婚という事象だからだ。
女性の弁護士であれば、状況についての同姓の理解が得られにくく、自分に不利に働く可能性がある。
手数料はピンキリであるが、実績を重視し、値段はあまりこだわらないようにした。
そうしたところ、ある弁護士事務所が浮かび上がってきた。
手数料はやや高めの設定であるが、離婚を専門とする弁護士で過去の実績も十分にある。
そして何より「イイ!」と思ったのは、その弁護士自身も離婚を経験しているというのだ。
同じ経験をしているというのは力強いし、話しやすいと思った。
早速、その弁護士事務所に電話してみる。
とりあえず、現状を簡単に説明したところ、一度話を聞いていただけることとなった。
ただ、私にはこだわりがあった。
いち早く、弁護士に動いてもらいたいのだ。
相手から威嚇目的の弁護士受任通知が送られてきている中で、こちらが慌てふためいている様子を察知されたくなかったのである。
そうしたこちら側の希望も聞いていただき、面談の日時は数日後の日曜日となった。
弁護士に相談するということ自体が初めてで、思っていたことが当日に話せないようなことが無いよう、事前に何を話すのか、今後どうしたいのか、弁護士にはどうして欲しいか、といったメモをあらかじめまとめておいた。
そうして、面談の当日を迎えた。
電車で向かっているとき、途中でご飯を食べているとき、ずっと考えていたのは、
「家族が仲良かったら、こんなことをしなくても済んだのになぁ。」
ということ。
今頃、妻と子供と3人、公園で遊んでいたかもしれない。
スーパーマーケットで仲良く買い物をしていたかもしれない。
そんな当たり前のことを非常にうらやましく思っていた。
これは離婚に向けた活動なのだから当たり前だが、精神的にはブルーだ。
「マリッジブルー」のように「ディボース(離婚)ブルー」という言葉があってもいいんじゃないかと思う。
弁護士も困惑
弁護士事務所に到着した。
受付の方に案内され、相談ルームへ通される。
それにしても、ものすごい部屋だ。
背もたれの高い椅子、値段の高そうな調度品の数々、窓からは都会の景色を一望できる。
私はここで、まだ見ぬ弁護士を待ち続ける。
何もかもが初めての経験だ。
後で混乱することのないように、まとめてきたメモを再度読み返す。
ほどなくして、弁護士が入ってきた。
私:「よ、よろしくお願いします!」
体格のいい、白髪交じりのおじさんといった感じだ。
しかし、話し口調はいかにも弁護士という感じ、冷たい感じがした。
弁護士:「あなたも色々大変でしたね。」
全くの赤の他人なのにやさしく言われると、なんだか涙が出そうになる。
とりあえずは、限られた相談時間内に収まるように、メモを見ながら今まであった出来事をできる限り言い尽くした。
弁護士:「んー、今までの案件とは少しちがったパターンですね。
しかし、お話を聞いている限り、あなたの奥さんは精神的に異常があるのではないですか。」
私:「そうかもしれません。
ただ、私から病院に行くように言っても従うような人ではありませんでした。」
弁護士:「そうですか…。
いずれにしろ、メンタル的な部分は私の管轄外ですから、これからは離婚についての法的なアドバイスを差し上げましょう。」
私:「よろしくお願いします。」
弁護士からの冷酷なアドバイス
弁護士:「まず、相手さんが離婚したいと言ってきていて、あなたも離婚したいと思っている。じゃあ、もうそれで解決ですよね?」
私:「その件なんですが、この手紙を送ってくる前に、向こうの家族が【婚姻費用】を支払えって言ってたような気がするんです。」
弁護士:「あー、離婚へ持って行かずに、別居状態にして生活費用を支払わせるやつね。
しかし、今回送ってきた手紙には離婚したいと言っている…。
どっちなのか良くわかりませんねぇ。」
私:「そうなんです。
おそらく、相手は私を脅すために急いでこの手紙を送ってきていると思います。
離婚という言葉を使っていますが、実際は婚姻状態を維持して、婚姻費用をせしめようとしているに違いありません。」
弁護士:「ということは、お相手は離婚を望んでいないと?」
私:「おそらくはそうだと思います。
今の状態をキープしておきたいんだと思います。
それに、あの一家は私を脅そうと躍起になっていますが、逆に責められる立場になると、途端に弱点が露呈するので、全面戦争には持って行きたくないんだと思います。」
弁護士:「それでは、あなたはこれからどうしようと思っておられるのですか?」
私:「私はこのまま婚姻を続けて、高い婚姻費用を支払うつもりはさらさらありません。
なので、離婚を希望します。
ただ、一つお願いがあります。
私の子供についてなのですが、以前両家の話し合いがありまして、その中で相手側は子供の親権を放棄すると宣言しました。
その後、私の元で約一ヶ月間育てていました。
ところが、再度夫婦もう一度やり直そうと言って再会した翌日に、勝手に子供を連れて実家に帰ってしまったのです。」
弁護士:「それはまた、ひどい話ですねぇ…。」
私:「私は、この妻の行為を到底許容できません!
ですので、なんとしても子供を連れ戻して、私のもとで育て上げたいのです!
これだけは絶対に譲れません!
離婚裁判になってでも勝ち取ります!」
弁護士:「なるほど、お気持ちはよくわかります。
ただ、あなたの奥さんも上手いことやりましたねぇ。」
私:「えっ、どういうことですか?」
弁護士:「民法ではね、現時点で子供と同居しているかどうかが決め手になったりするんですよ。
あなたの奥さんはそれを知った上で、この行為に及んだ可能性がありますね。」
私:「えっ、そんな…。
でも、私はそれまでの間、子供を育ててきましたし、両家の協議の時のボイスレコーダーも持っています!
確かに、相手側が親権放棄について発言しているのが聞き取れます!」
私は録音済の記憶媒体を弁護士に渡した。
弁護士:「おっしゃりたいことはよく分かります。
ただ、日本の離婚に関する法律は女性に有利になるように作られているのも事実です。
あまり、期待はしない方がいいですよ。」
私:「…。」
なんか、やり切れない気持ちで一杯になった。
子供を救いたい気持ちは人一倍あるのに、日本の法律が盾となって身動きが取れないなんて…。
とにかく、あまり期待はできないかもしれないが、小さくともこのチャンスを最大限に生かすべく、弁護士の先生に全権委任することに決めたのである。
この本には、生き辛さを感じながら日々を過ごす人が、少しでも生きやすくなれるようなヒントがあります。
「お金をもっと稼がないといけない。」
「辛くても、頑張らないといけない。」
「高い目標を持って常に成長していかないと、幸せで充実した人生は送れない。」
多くの人がこのような価値観をもっていて、それが当たり前のものと思われています。
特に日本人は頑張り屋さんが多いですから。
確かにお金をたくさん稼ぎたい、辛いこともあるけれど、それを乗り越えた達成感や満足感を感じれる人生にしたいという価値観は間違っていませんし、他人から否定されるようなものではありません。
しかし、すべての人がそういった価値観のもと生きていくことが、幸福な人生を送るために必要なことではないんじゃないかと思います。
人よりもお金を稼げなくても、
何か成し遂げたいと思えることがなくても、
人より頑張れないことやできないことがあっても、
そんなことは気にしないで、幸せな人生を送ることはできると思います。
自分を不幸にする要因をコントロールできる範囲で取り除いていくと、気持ちの余裕が生まれ、そんなに大きな幸福を追い求めていかなくても幸せな気分で生きていけるようになります。
そのようなことを、この本を通じて深く思わせられました。
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