「実家依存症」
最近よく聞くこのフレーズ、男性の場合はマザコンなどとよく言われますが、女性の方もなかなかしぶとくて厄介です。
このブログでは、私が実家依存症の妻と暮らした経験をまとめています。
この記事を通じて、
- 実家依存症の妻と結婚し、一緒に生活をすることがいかに大変な苦痛を伴うかということ。
- 実家依存症の妻と関わることは、夫の人生を狂わせるだけでなく、その他多くの人たちも巻き込んで危害を加えること。
- 実家依存症の妻との離婚は想像を絶するレベルで精神的な負担を強いられること。
以上のことをこのブログを訪れた方々にご理解いただきたく、今までの離婚に至るまでの経緯をまとめました。
この記事をお読みいただき、少しでも多くの方にこの悲劇を回避していただければと思います。
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元妻からの電話(続き)
あの電話から数日後、元妻から非通知で電話が入った。
私:「もしもし、どちらさんですか?」
元妻:「…、私です。」
元妻と話をするのは、約5年ぶりだろうか?
つい、ぎこちなくなる。
私:「どうも、ご無沙汰しています。」
元妻:「…。」
私:「今回、養育費の振込みが遅れてしまって、すいませんでした。
翌日の朝、入金しましたので。」
元妻:「あ、はい。」
私:「それと、あともう一つ言っておきたいことがあるのですが。」
元妻:「エッ、何ですか?」
私の憶測であるが、彼女はこの時点で私から復縁の申し出を受けると勘違いしていたのではないかと思っている。
もちろんそんな訳はない。
私は他の女性と既に再婚しているのだ。
なぜこのようなことを考えたかというと、次の私からの一言で完全に声色が変わったからだ。
私:「養育費の支払いの件なんですが、今後は直接子供への手渡しにしたいんですが。」
元妻:「エッ、そんなことはできません!!」
私:「なぜですか? 私はもう4年近く養育費を支払い続けています。
それも、あなた名義の口座にです。
あなたが子供のためにそのお金を使っているとは到底考えられないのです。
直接、子供に渡した方が、私としても納得がいくのです。」
元妻:「調停で決まったことを、どうして今になって覆そうとするのですか!?
到底納得できません!!」
彼女は離婚調停で決まったことを盾に主張しているのである。
それは当然のことであって、私が反論する余地はない。
私:「ちなみに、今私が子供と面会したいと言った場合、私に子供を会わせることはできますか?」
元妻:「何度も言いますけど、調停で面会の決まりを作らなかったんだから、あなたは子供に会う権利はないでしょ!!
今更なことを言わないでください!!」
やはり、私が想定した通りの回答であった。
私が以前、調停で自暴自棄になって面会交流権を放棄したことが、今になって後悔することになってしまったのである。
もちろん、子供に悪影響が及ぶことを考えれば、無理矢理子供と面会をすることは良くないし、面会交流権を求める調停を一方的に仕組むことも大人気ないと思っている。
だから、実際は今の段階で調停を起こすことは考えていない。
ただ、悔しいのである。
養育費の振込みと子供の面会交流権は別物であるということは十分承知している。
しかし、調停で面会交流権を放棄してしまったばかりに、養育費の振込みという義務だけを背負い、他方子供には会えないという状態から抜け出せないことが辛いのである。
ですので、調停でその場の感情だけで辛くなって自暴自棄になるようなことだけは絶対にしないでいただきたい。
私が後悔しているようなことを、皆さんにはして欲しくないのです。
もし実家依存症の親が死んだら、どうなる?
それでは、今後毒親が亡くなるというXデーが到来した時、実家依存症はどうなるのかをここで予想してみたいと思います。
精神的に依存している親がもし無くなったら、相当な孤独感を感じることになるでしょう。
そして、今度はその拠り所を子供に求めることとなります。
自分の子供に依存するようになるのです。
そして、その子供も「実家依存症」になってしまうのです。
この共依存は世代交代して同じようなことを繰り返す可能性が高いです。
親孝行のためではなく、お互いがお互いに甘えるためです。
実家依存症が実家依存症を産み出し、増殖していく…、恐ろしいことです。
ただし、このような状況はいずれ、どこかで頭を打つことになります。
そうなったときに、少しの勇気を出してカウンセラーなどに相談に行き、今の状況が異常なものだということに早く気づいてもらいたいものです。
実家依存症、総括
最近、特に実家依存症が問題となってきています。
世間的にはまだまだ十分に認められていませんが、離婚原因のひとつとして考えられつつあります。
いずれ近い将来、離婚の大きな要因の一つとなる時が来るでしょう。
実家依存症の行く末は、良いことはないです。
実家に頼るのと実家依存症は別物です。
実家依存症は、その度が過ぎているわけです。
程度は人それぞれの考えがあるでしょうが、家庭に問題が生じている時点で既に度が過ぎているのです。
行く末でまず最初に考えられるのが、実家依存症が原因での離婚です。
依存する側の人は、家庭を犠牲にし離婚してまで実家依存症を選択するくらいですから、全く罪悪感なんてあるわけがありません。
むしろ、パートナーに対し「思いやりがない」「理解してもらえなかった」「性格の不一致」などと言って、被害者面しているくらいです。
もっとも、離婚するにしても、夫婦2人だけであれば、傷口はそんなに大きくならないでしょう。
問題なのは、まだ小さい子供がいる中での離婚です。
この場合の子供への影響は計り知れないです。
当然、離婚をしてまで、家族を犠牲にしてまで実家依存症を選択するわけですから、子供もそのように育ちます。
それが当たり前の子供に育つかもしれません。
実家依存症が、さらなる実家依存症を生むことになります。
依存できる相手がある時はいいですが、依存できる相手(親)がいなくなれば、何もできない、何もない人間になってしまいます。
私も当事者でありますが、親の勝手な都合で離婚し、その犠牲となった子供が増えてしまうことは本当に辛いです。
結局、離婚で一番犠牲になるのは子供です。
不倫、暴力、借金などの問題ならわかりますが、性格の不一致だけで簡単に離婚を考えるのは、本当に子供のことを考えているのかと思われても仕方ありません。
自分のわがまま、自分の欲求を満たすために離婚し、子供を犠牲にするわけです。
よく、ネット上で「離婚してよかった」という意見がありますが、現実は小さい子供がいる場合は、ごく少数だと思います。
ほとんどの人が、離婚を後悔しています。
「こんなに苦労するなら離婚しない方が良かった」「離婚後の方が離婚前より苦労している」という考えが大半です。
現実はそんなに甘くありません。
特に、小さな子供がいる場合は、絶対にいいことありません。
離婚して良かったなんて、所詮強がりです。
離婚という誤った選択をした自分を認めたくない、自分を正当化するための言い訳であり、自分を納得させているだけです。
親の都合で辛い思いをしている子供はたくさんいます。
家庭が崩壊するどころか、子供や自分自身が崩壊します。
ですので、私たちのようにはならないでいただきたいのです。
性格の不一致くらいの安易な理由で離婚を考えている人がこのブログを見て、離婚を思いとどまり、少しでも親の勝手で犠牲になる子供が減ってくれればと願っています。
[…] 【番外編その2】実家依存症の妻は、今後も実家に依存し続けられるのか?【実家依存症の末路】 「実家依存症」 最近よく聞くこのフレーズ、男性の場合はマザコンなどとよく言われま […]
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