「実家依存症」
最近よく聞くこのフレーズ、男性の場合はマザコンなどとよく言われますが、女性の方もなかなかしぶとくて厄介です。
このブログでは、私が実家依存症の妻と暮らした経験をまとめています。
この記事を通じて、
- 実家依存症の妻と結婚し、一緒に生活をすることがいかに大変な苦痛を伴うかということ。
- 実家依存症の妻と関わることは、夫の人生を狂わせるだけでなく、その他多くの人たちも巻き込んで危害を加えること。
- 実家依存症の妻との離婚は想像を絶するレベルで精神的な負担を強いられること。
以上のことをこのブログを訪れた方々にご理解いただきたく、今までの離婚に至るまでの経緯をまとめました。
この記事をお読みいただき、少しでも多くの方にこの悲劇を回避していただければと思います。
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日本で男親が親権を取るのは、どう頑張っても難しい件(続き)
一回目の調停後、私は親権と金銭面の問題を話し合うために、弁護士事務所に出向いた。
弁護士:「今日はまず、親権について話していきましょう。
あなたは2歳になるお子さんの親権を取りたいと考えていますね。」
私:「はい、そうです。」
弁護士:「ここからは、少し辛い話をさせていただきます。
ちなみに、あなたは、継続性の原則という言葉はご存知ですか?」
私:「分かりません。どんな原則なんですか?」
弁護士:「はい、継続性の原則というのは、別居夫婦間の子が一定期間、一方の親と同居して、安定した生活を送っている場合は、その現状維持が子供の福祉にとって利益となるという考え方です。」
私:「なんかイマイチ分かりません。もう少し分かりやすく教えてください。」
弁護士:「つまり、頻繁に子供の環境を変えると良くないので、現時点で実際に子供を育てている方の親に優先権を与えましょうということです。」
私:「えっ、それはおかしいです!!
私は今まで男親として子供を育ててきたんです!
その後、妻が生活をやり直したいと言ってきたので、子供と共に自宅マンションに戻ったら、次の日に妻が子供を連れて勝手に実家に帰ったんですよ!?
調停が始まる時点で、たまたま子供が向こうの実家にいたという理由だけで親権を取られるなんて、全く納得がいきません!!」
弁護士:「おっしゃりたい気持ちはよく分かります。ただ、親権問題を争う上で、この【継続性の原則】は一番、優先順位が高いんですよ。
もしかしたら、あなたの奥さんはそれを知ったうえで、子供を連れていったのかもしれませんねぇ。」
私:「ええっ!」
弁護士からの話を聞いた瞬間、頭に血が上るのを感じた。
アイツはこれらの法律を全て知ったうえで、あのような子供の連れ去り行為に及んだのだろうか。
もう一度、生活をやり直そうと言ってきた時点で既に弁護士と話をしており、弁護士からの助言で最初から子供を連れ去ろうと企んでいたのだろうか。
そうであれば人間性の欠片もない、非道な人物であったということが自分の中で確定的となる。
私:「でも、たまたま子供が妻の実家にいたというだけですよ。何か他にくつがえる方法はないんですか?」
弁護士:「んー、なかなか難しいでしょうねぇ。」
私:「一ヶ月間、男親として子供を育てたという経験もあるんですよ!そこは見ていただけないんですか!?」
弁護士:「それは、いわゆる監護実績というものなのですが、過去の判例からすると少なくとも半年以上は養育していないと厳しいと思いますねぇ。」
私:「…。」
弁護士:「しかも、あなたは、今フルタイムで仕事をしていますよね。
一般的な家庭だと、フルタイムの仕事は男性が就くことになるので、子供の面倒を日常的に見ることは困難で、母親が主体の育児になる家庭が圧倒的に多いと思います。
しかも、あなたの場合は仕事の関係で転勤も想定されます。そうなると、子供の育児環境が大きく変わる可能性もあります。
ですので、継続的に監護養育にあたっているのはどちらかという基準で考えると、母親ということになって、母親の方が親権者にふさわしいという判断になりやすいのですよ。
その点をよくお考えいただいたうえで、今後どうするかの方向性を見極められた方がいいかと思います。
次の調停で議題に上がることにはなりますが、はっきり言って、現状ではあなたが親権を得ることは限りなく低いと思いますよ。」
私:「…。」
目の前の景色が真っ白になった。
弁護士にここまで言われるとは思わなかった。
辛い、辛すぎる…。
子供があんな異質な環境で育てられることになれば、性格も歪んでしまうに違いない。
実家依存症を生んだ家は、更なる実家依存症を生み出す可能性が高い。
結局、その日は金銭面の問題を話し合うこともなく、その場を去ることとなった。
嫌なことを忘れるための努力
あの弁護士との最後の打ち合わせから何週間経っただろう。
あの時の衝撃はいまだに忘れられない。
しばらくの間は、何に対してもやる気が起きず、子供のことばかり考えるようになっていた。
「もう、自分の子供ではなくなる。」
「子供にはもう一生会えなくなる」
そんな不安ばかりが渦巻いていた。
夜も寝られず、その反動で日中は仕事に集中できず、ミスを連発するような毎日だった。
確実にうつの症状は出始めていた。
いたたまれず、病院へ直行した。
病院にて、今までの経緯を簡単に説明する。
診てもらったところ、うつの初期症状であることが分かった。
医者:「辛くなる気持ちはよく分かります。
ただ、そのようなことを考えてばかりいても、辛さが増すだけですし、症状も進行します。
何か他のことに打ち込むことで、嫌なことを忘れるようにしてみてはいかがですか?」
そうだ、自分には目標があったのだ!
色々と勉強していた時はすごく調子が良かったのに、弁護士と話し合いをしてからは手をつけていなかった。
せっかく目標を設けたのに、こんな状況では三日坊主と言われても仕方がない。
自分の目標のことを考え続ければ、子供のことも忘れられる。
多少ストイックな部分もあるが、自分にとってはこれが最良の方法であるということを改めて感じた。
しかし、自分の人生、どん底まで落ち込んだなという感じだ。
離婚や子供の問題に加え、自分自身の病気、仕事の不調など、どこをとってもいいところはない。
でも、どん底まで落ちたんだ。これ以上落ちることはないさ。
これからは上だけを向いて生きていこう。
そう思いながら、勉強を進めていくのであった。
弁護士との話し合いリベンジへ
そうこうしているうちに次の調停が近づいてきた。
まだ金銭問題について話し合っていない。
こちらから弁護士へ連絡。
弁護士:「前回の話し合い以降、音沙汰がなかったので心配していましたよ。
私からもそろそろ電話をかけようと思っていたので、良かったです。」
私:「ありがとうございます。
近々、話し合いにお伺いしますよ。」
体調は徐々ではあるが確実に回復に向かっていた。
(数日後、弁護士事務所にて)
弁護士:「今日は金銭面でお話をさせていただきたいと思います。
その前に、前回の子供さんのお話については、だいぶ気持ちの整理はつきましたか?」
私:「あれから、私自身も色々と考えさせられるところがありまして。
でも、子供のことについてはもう吹っ切れられそうな気がします。
今日は親権が相手方に渡った前提での金銭問題について話し合いさせてください。」
弁護士:「分かりました。それでは話を進めていきましょう。」
その後、金銭面の話し合いを進める中で大きな問題に直面する。
離婚における金銭問題を甘く見ていたら大変なことになる。
今回、それが現実のものになろうとしている。
この本は、内容がお金のことであるにかかわらず、誰でも理解できるように書かれていて、非常に読みやすいです。
その上、すぐに役に立つような豆知識がかいてあったり、本そのものがありがたい設計になっていました。
この本を読み進めていく中で、お金の使い方について、このままでいいのか、浪費してないか、中途半端な節約をしてないかといった自分の現状を再認識させられます。
意味のあるお金の使い方に気づける1冊です!
【つづく】
[…] 実家依存症の妻との離婚裁判ブログ その17【日本で男親が親権を取るのは、どう頑張っても難しい件】 | Nezumi Blog より: 2020年3月4日 4:18 PM […]
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