箱根は日本有数の温泉地だということは皆さんご存知ですよね。
しかし、箱根の魅力は温泉だけではありません。
箱根の温泉や自然を楽しむためのツールが素晴らしいと言えます。
箱根は車がなくても公共交通だけで大体の観光地を周ることができます。
たとえば、
- 登山電車
- ケーブルカー
- ロープウェイ
- 海賊船
など、様々な楽しい乗り物に乗りながら、観光スポットを周ることができるのです。
また、洗練された美術館やカフェ、旅館が点在しており、温泉街を歩くだけで楽しくなるスポットがたくさんあります。
箱根は日常生活に疲れた現代人を心身ともに癒してくれる素晴らしい観光地です。
このブログでは、日本でも有数の観光地、箱根への旅行を控えているあなたのために、箱根の旅が120%楽しめるポイントをお伝えします。
是非とも、最後までお付き合いください。
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塔ノ沢駅から、大平台駅へ
塔ノ沢駅を過ぎると、長くて勾配の急なトンネルに入ります。
その後、もう一つの短いトンネルを抜けると、目の前が開け、緑色の橋が見えてきます。
この橋は「出山の鉄橋(正式名称:早川橋梁)」と言われ、鉄橋そのものが観光名所になっています。
秋の紅葉時には、鉄橋上で一時停車するなどの観光サービスが行なわれます。
この橋は、東海道本線の天竜川に架けられていたトラス橋を転用して架けられた、日本最古の鉄道橋なのです。
1915年から工事が始まりましたが、深さ43m・幅60mという深い谷に架橋するため、大規模な木製の足場を組んで作業を行なっていました。
このために使用された丸太は約1万本ともいわれています。
(Wikipediaより引用)
1917年5月に完成し、その翌日から足場の解体にかかろうとしていたその夜、暴風雨で早川が氾濫し、足場は全て流失してしまいましたが、鉄橋本体には全く影響がありませんでした。
その後、1923年9月に発生した関東大震災では、鉄道線が震災で大きな被害が発生した中、この鉄橋は橋台をわずかに損傷した程度で、奇跡的に被害を免れたという逸話もあります。
出山の鉄橋と踏切
その昔、「出山の鉄橋(早川橋梁)」の強羅寄り部分にも国道1号線との平面交差の踏切があり、下り勾配かつ急カーブを超えたところにその踏切が位置した為、安全対策として頑丈な門扉のようなもので車を止めていたという話があります。
今では道路部分が線路をくぐるように立体交差化されていて、当時の面影はありません。
登山電車はさらに山の中へ
さて、このスリリングな出山の鉄橋を渡ると、登山電車はふたたびトンネルに入ります。
大きく左側に弧を描くように登っていき、先ほどの進行方向と180度真逆になるまでカーブを登っていきます。
程なくして、右側から下りの線路が見え、停車場所が出現します。
しかし、この場所は進行方向が行き止まりになっており、これ以上先に進むことはできません。
ここは「出山信号場」といって、スイッチバックと電車の交換を行う専用の信号場なのです。
スイッチバックとは?
鉄道は、急坂を一気に登るのは困難です。そこで、勾配を抑えるために線路をあえてジグザグに敷き、地形を克服していくのです。
ちょうど、道路の「つづら折り」と考え方は同じです。
この、ジグザグの交点がこの信号場で、この平坦な場所で勢いをつけて、一気に逆方向に登っていくというイメージです。
信号場では折り返し運転となりますので一旦停車しますが、駅ではありませんのでドアは開かず、乗降はできません。
その代わり、進行方向が変わることから、運転士と車掌がプラットホームを歩いて交代する様子が見られます。
車内からは、先ほど通過した「出山の鉄橋(早川橋梁)」が、とてもよい感じで見られます。
短い距離でここまで登ってきたことを実感させられる一コマです。
この後は、進行方向を変え、先ほど見えていた上りの線路をゆっくりと登り、2ヶ所目のスイッチバックである大平台駅に向かいます。
大平台駅近くのあじさいの名所
大平台駅は、箱根登山鉄道にある3ヶ所のスイッチバックのうち、唯一の乗降可能な駅となっています。
この大平台駅を下車し、15分ほど歩くと、「あじさいの小径」というスポットがあります。
入り口はそっけない感じなのですが、奥に進むとたくさんのアジサイが迎えてくれます。
ここは、箱根登山鉄道の沿線に位置していますのでアジサイと登山鉄道のコラボ撮影にピッタリです。
アジサイの見頃である6月にぜひ訪れてみてください。
大平台から宮ノ下駅へ
大平台駅からは再びスイッチバックで大平台温泉街の中を縫うようにして登っていき、最後のスイッチバックのポイントである「上大平台信号場」に着きます。
この信号場は出山信号場と同じく、電車の行き違いのための施設なので、乗降はできませんが、運転手と車掌が入れ替わる光景を見ることができます。
折り返し出発し、更に急な勾配を登っていくと、今度は「仙人台信号場」に着きます。
この信号場は登山鉄道建設当初「冨士屋別舘」という名称だったそうです。
富士屋ホテルに来た宿泊客が間違えて下車してしまう可能性があったので、結局は採用しなかったそうです。
この信号場も電車の行き違いのための施設なので、乗降はできません。
信号場なので、入れ替えの電車がなくても、全列車が一旦停止することになります。
仙人台信号場を出ると、国道1号線と並行しますが、この辺りからは半径40m程度の急カーブが連続するようになります。
3両編成の電車だと、先頭車両がカーブをダイナミックに通過しているのを間近で見ることができます。
登山電車は更に高度を上げ、「宮ノ下駅」に到着します。
駅前のカフェ
宮ノ下駅を降りて坂を少しくだると、ウッドデッキと足湯のあるスペースが目に入ります。築50年を超える古い建物を改装して作られたカフェ「NARAYA CAFE」です。
昔、宮ノ下にあった「奈良屋旅館」を思い出させるネーミングですね。
自由に過ごせる足湯と、カフェ、ギャラリー、ショップが集まっていて、木の温もりの中で、コーヒーのほか、ホットドッグやピッツァ、ソフトクリームなどをいただくことができます。
ご飯を食べながら、箱根の大自然を肌で感じるにはうってつけの場所ですよ。
「NARAYA CAFE」からの箱根の大自然の景色です。
その中に、ひっそりと建っている建物にはケーブルカー?の乗り場があります。
谷底の早川沿いにある対星館という旅館まで運行していましたが、残念ながら2013年に閉館となってしまったようですね。
それでは「NARAYA CAFE」を出て宮ノ下温泉街をさらに散策してみましょう。
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