住宅ローン

住宅ローンの申込みが面倒だから自分でしたくない。不動産屋に任せても大丈夫?→ダメ!ゼッタイ!

人生で一度の大きな買い物、「マイホーム」

憧れていたタワーマンションや夢の一戸建てが自分のものになる喜びは何ものにも代えがたいものがありますよね。

ただ、家を買うためにどうしても避けられないのが、住宅ローン

住宅購入者の90%近くが住宅ローンを利用するとも言われています。

そんなに頻繁に利用するものではないので、慎重に進めたいところなのですが

世の中の人たちは家を買う時に、自分で調べてみようと思うこともせず、不動産業者の言いなりになる人が多すぎるような気がします。

住宅ローンの申込みの仕方のガイダンスは以下のリンクへ

【頭金はいくら入れたらいいの?】はじめての住宅ローンを有利に進めるためのブログ【その1】このページでは、これからはじめて住宅ローンを申し込もうという人のために、 簡単に効率よく住宅ローンのすべてを知ることができる...

住宅ローンを不動産業者に「任せる」とは?

まず、私たちが家を買うことを考え始めた時、どこに行きますか?

マンションであればモデルルーム、戸建てであれば住宅展示場などが有名どころですよね。

とりあえず、軽い気持ちで見学に行こうという人も多いと思います。

そこで実際に見えたもの、洗練されたインテリア、機能美にあふれるキッチンなど、自分が実際に住んでいる姿と重ね合わせてしまいます。

その上、販売担当者からも、

「家賃を支払うのと同じくらいの値段でマイホームを所有できますよ。」

「あなたくらいのステータスなら、これくらいの家は十分買えますよ。」

「一度、住宅ローンの審査だけでもしてみませんか?」

と言われて、その気になってその場の空気で進めてしまいがちです。

ただ、そこで一旦我に帰ることも考えてください。

もちろん、家を買うことそのものを否定している訳ではありません。

私が言いたいのは、

「不動産業者の言いなりになる」

ことを考え直した方がいいということです。

私が何を言いたいのか分かりますか?

住宅ローンの審査の重み

住宅ローンの審査を「軽くやってみる」という考え方は危険です。

しかも、不動産業者に任せるなんてもってのほかです。

「〇〇銀行と××銀行はウチと住宅ローンの提携を結んでいるので、審査が通りやすくなりますよ。」

といって審査を代行しようとしますが、提携だからといって審査が通りやすくなるなんてことはまずありません。

しかし、不動産業者はそこまで言ってでも、住宅ローンの審査手続きの主導権を握りたいのです。

それでは、不動産業者が自ら進んで審査の手続きをしようとするのにはどのような理由があるのでしょうか。

不動産業者が審査を代行しようとする理由とは?

顧客の代わりにわざわざ銀行に申請に行ってくれるなんて、忙しい私にはありがたいことなんだけどなぁ、と思う人はいるでしょう。

ただ、その考え方は実は危険です。

実際、不動産業者は客のことなんて考えていません。

この人の年収で、これから35年間毎月ローンを支払い続けて、これからの生活は大丈夫かな?なんて考えていません。

とにかく住宅ローンの審査に通って、家を買わせて、購入代金が懐に入ってくればそれでOKなのです。

なので、とにかく是が非でも審査を通したいのです。

不動産業者に住宅ローンの審査を依頼すると、どんな危険性があるの?

彼らは住宅ローンを通すためなら、多少のことは平気でやります。

それによって、私たちにはさまざまな弊害が発生します。

危険その1:信用情報を汚す

その一つが様々な銀行に審査を持っていくということ。

「いろんな銀行に審査に持って行ってくれるのだから、真剣に考えてくれているんじゃない?」

とあなたは思うかもしれません。

しかし、ここで大きな落とし穴があります。

住宅ローンの審査には「個人信用情報」の照会があります。

つまり、あなたが住宅ローンの審査を受けていることが信用情報の照会という形で登録されてしまうのです。

しかも、もし審査に通らなかった場合、その情報も載せられてしまいます。

開示履歴が蓄積されることは、住宅ローンの審査上、明らかにマイナスに働きます。

審査する側にとって、いろんな銀行で審査を受けてまくっている人なんてどう考えても怪しいでしょう?

こういった行動を取ることで、本来承認となるべき案件でも否決となる可能性もあります。

不動産業者はそんなことはお構いなく、自分たちの目的のために様々な銀行に審査を掛けに走るのです。

そして、大事な個人信用情報を汚してしまうのです。

危険その2:顧客の金利メリットを考慮しない

住宅ローンは35年という長期間において、返済をし続けなければならない訳ですから、毎月の返済額にダイレクトにつながる金利の引き下げ交渉は絶対にしなければいけないです。

しかし、すべて不動産業者に任せたところで、そんな交渉は一切やってくれません

何度も言うように、不動産業者は審査を通すことだけを考えているので、気がついたら、事前審査どころか、本審査も終わってしまっていて、あとは契約するだけというところまで進んでしまっていることがほとんどです。

顧客は住宅ローンの契約をする最終の段階で、初めて銀行に行くことになるのです。

もう、その時点では、すべてお膳立てがなされた状態となっています。

金利も既に勝手に決まっていて、もう交渉の余地は一切ありません。

それでも、顧客は金利についてはあまり興味を持ちません。

金利を言われただけでは、あまりピンと来ないのでしょう。

そして返済が始まっても、言われた返済額を何の疑問も持たずに返済し続けるのです。

基本的に住宅ローンの返済は元利均等返済といって、毎月の返済額が一定となるようにあらかじめ計算された額となるので、よほどのことがない限り、ずっと同じ返済額となります

だから、その返済額の中にどれくらい金利が乗っているか不透明で、ある意味リボ払いのような返済となってしまっているのです。

何年も経って、知り合いなどと住宅ローンの金利の話になり、実は自分は高金利で借りていたということに気づいたものの、時すでに遅し。

数百万円も余分に金利を払わないといけないことになるケースもザラです。

危険その3:住宅ローン代行手数料を取る

しかも、不動産業者が勝手に審査に持って行っているにも関わらず、私たちに代行手数料を請求します。

とにかく、不動産業者は取れるところから徹底的に取っていきます。

彼らも、それが飯の種だからです。

しかも、非常に分かりにくい表現で、高額の手数料を取っていきます。

費用明細の中に「住宅ローン事務手数料」「融資事務代行手数料」などの表現があれば、それです。

軽く十数万円は持っていかれます。

もし自分で動いていれば、こんな手数料を取られることはありません。

ここまでデメリットが多くても、あなたは不動産業者に任せますか?

住宅を購入するということ自体、自分自身の人生がかかっているにもかかわらず、それをすべて不動産業者に任せるなんて、危険すぎます。

私たちは、彼らのうまい話に乗せられないようにしなければいけません。

じゃあ、どうするか?

とにかく、自分で動くことです。

自分で動けば、

  1. 一番信頼できる銀行に行って審査してもらうことができます。
  2. 自分の信用情報照会の開示履歴が蓄積されることもありません。
  3. 他の銀行と比較しながら大胆な金利交渉を行うこともできます。
  4. もちろん、代行手数料なんて請求されるはずもありません。

不動産業者からの誘いを断るには、住宅ローンの審査を代行しますといってきても、

「要りません、自分でします。」

これだけです。

何も難しいことはありません。

それで、今後の取引に影響が出ることはありません。

もしあるとすれば、「面倒な客だな」と思われるかもしれません。

でも、別に思わせておけばいいんです。

私たちは「家」を買うのであって、販売員からサービスの提供を受ける訳ではありません。

販売員の顔など伺う必要はまったくありません。

逆に「この客は色々と細かそうなので、きちんと説明しないといけない。」と販売員に思わせて、緊張感を持たせなければいけません。

自宅購入は一生に一度の買い物です。

どーんと構えていきましょう。

仕事やプライベートなどで忙しく、そんな時間はないと思う人もいるでしょう。

ましてや、平日に銀行に出向くなんて出来ないと思っている人もいるでしょう。

最近は住宅ローンの相談は休日でも受け付けている場合が多いです。

銀行もローンを獲得するのに必死なので、休日も店舗を開けているケースは多いです。

よく銀行の入り口に「休日相談会開催」と書いているのを見かけた人も多いかと思います。

とにかく、前もって必要書類を準備して銀行に行くことです。

特に、最近はネット銀行でWebだけで審査の申し込みが完結するなど、ますます便利になってきています。

とにかく、面倒くさがらずに行動することで、将来の要らぬ支出を劇的に抑えることができるのです。

不動産業者に余計なことをされない為にも、大事な手続きは「自分で」するように心がけてください。

住宅ローンの申込みの仕方のガイダンスは以下のリンクへ

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