「実家依存症」
最近よく聞くこのフレーズ、男性の場合はマザコンなどとよく言われますが、女性の方もなかなかしぶとくて厄介です。
このブログでは、私が実家依存症の妻と暮らした経験をまとめています。
この記事を通じて、
- 実家依存症の妻と結婚し、一緒に生活をすることがいかに大変な苦痛を伴うかということ。
- 実家依存症の妻と関わることは、夫の人生を狂わせるだけでなく、その他多くの人たちも巻き込んで危害を加えること。
- 実家依存症の妻との離婚は想像を絶するレベルで精神的な負担を強いられること。
以上のことをこのブログを訪れた方々にご理解いただきたく、今までの離婚に至るまでの経緯をまとめました。
この記事をお読みいただき、少しでも多くの方にこの悲劇を回避していただければと思います。
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妻は通帳を持ってきたのか?(続き)
調停委員男:「本日は3回目の調停となります。
先ほどまで、相手方と話し合いを行なっておりました。
その中で本日の議題の一つである婚姻費用について、相手方は支払いを主張されています。」
私:「それはいいのですが、肝心の預金通帳は持参しているのですか?」
調停委員男:「相手方に通帳の持参を確認したのですが、今日相手方は通帳を持参していません。」
私:「えっ、どうしてなんですか!?
あれだけ、通帳を持ってくるように言っていたのに!!
なぜなのか理由を知りたいです!!」
調停委員男:「私も、彼女が通帳を持参していない理由について問いましたが、明確な回答を得ることができませんでした。
私:「それでは、彼女は自分の預金残高がいくら位あるのかも明らかにしていないのですか?」
調停委員男:「はい、私からも開示するよう説得を試みましたが、彼女からの回答はありませんでした。」
私:「分かりました。
どうしても彼女が開示しないのであれば、
これ以上、婚姻費用や養育費の話し合いを続けることはできません。
この後、ただちに裁判所の調査嘱託制度を利用して、彼女の財産調査の手続を依頼します。
その結果によっては、離婚訴訟にも進めるつもりです!」
一瞬、その場が凍りついた。
調停委員も、そこまでするのかといった様子だ。
しかし、私も譲るべきところは譲ったのだ。
婚姻費用と養育費については徹底的に争う姿勢だ。
調査嘱託制度とは
調査嘱託制度とは、裁判所を通して行う財産調査の手続のことをいいます。
調査嘱託を申し立てられたら、相手方が通帳の開示を拒否していたとしても、開示しなくてはならなくなります。
ただし、調査嘱託を申し立てるためには、実際に相手方配偶者が開示を拒んでいる通帳の銀行名や支店名等を明らかにする必要があります。
現実に財産が存在するかどうかもわからない状態での調査依頼の申立てを認めると、相手方の権利や利益を侵害してしまうおそれがあるからです。
したがって、基本的な情報がわからない状態での申立ては認められませんが、一定の情報がつかめているならば、調停の場では有効な手段といえるでしょう。
相手方がどうしても情報を開示しない場合、牽制という観点からも、利用しない手はないでしょう。
不毛なき心理戦
この、私からの発言のアドバイスは弁護士からである。
彼女は徹底的に攻撃は仕掛けるけれども、一旦受け身に立った時の防衛力は限りなく弱い。
だから、やられる前にやるのだ。
ちょっとやり過ぎだと思われるかもしれない。
しかし、実のところ、私は調査嘱託制度を利用するつもりもないし、離婚訴訟に進めるつもりもない。
離婚訴訟に進めるようなことをすれば、金銭的にも心理的にもお互いにやられてしまう。
相手もそれは分かっているだろう。
お互いに理解しているからこそ、ここで相手の心理をついていこうということだ。
場合によっては、相手が暴発するかもしれない。
そのリスクはあるが、とにかくやってみようということになった。
調停委員男:「ちょっと待ってください。
相手方にも主張がありまして、今回の婚姻費用については大幅に減額してもいいと言っているのです。」
私:「それは一体、いくらなのですか?」
調停委員男:「当初は毎月12万円でしたが、半額でいいと言っています。
相手方がこれだけの譲歩をされているのですから、ある程度妥協されるのも一つではないですか?」
私:「私は以前から婚姻費用は彼女の貯蓄額と相殺すべきだと主張してきました。
一年間、婚姻状態が続いたとして、彼女が360万円以上の貯蓄額があれば、婚姻費用は完全に相殺されると私は主張しましたよね。
それをどうして毎月6万円で妥協しなければならないのでしょうか?
そんなに預金残高を開示するのを拒むということは、それなりの残高があるからじゃないんですか?
私からしたら、怪しすぎるんですよ。彼女の行動一つ一つが。
ですので、私は譲歩はしません。
開示請求した上で、その内容いかんによっては婚姻費用相殺に加え、財産分与も請求します。
それと別件ですが、養育費について、彼女の主張では毎月8万円ということでしたが、私も今後の自身の生活がありますので、養育費算定表の範囲の下限である6万円を主張します。」
調停委員男:「ちょっと、そうは言っても、財産分与と養育費の話は別個の話ですよ!
いきなり、その話を持ってくるのは筋が違うと思いますよ!」
私:「ええ、ですので私は養育費の話は【別件】だと前置きしているんです。」
あくまでも、今は財産分与と婚姻費用の話し合いの最中です。
私はこの場では財産分与についての開示請求を依頼し、場合によっては婚姻費用と相殺してくださいと言っているわけです。
養育費の件についてはここでは関係がないのは分かっています。
私が言いたいのは、調停を無駄に長引かせるようなことはしたくないので、相手の話し合いに移る前に、まずもって養育費について私の主張を伝えたかっただけなんです。
調停委員男:「それであればよいのですが、あくまでも養育費の話は別の話ですので、そこは混同されることのないよう、よろしくお願いします。」
私:「分かりました。」
調停委員男:「それでは、相手方との話し合いに移りますので、一旦控え室にお戻りください。」
財産分与問題と養育費が別問題であるのは百も承知である。
この、一見別個と思われるこの二つの問題について、同時に伝えることによって、心理的な圧力を掛けたかったということである。
いずれにしろ、私からはすべての材料を出し尽くした。
私の主張は彼女に届いたのだろうか?
私からの一か八かの賭けはどう出るだろうか?
彼女から折れてくるのだろうか、それとも暴発してとんでもない修羅場へと発展するのだろうか?
それは今、調停室にいる者のみぞ知るというわけだ。
しかし、実際のところ調停室で相手が何を話しているのか分からない今の状態は、精神的には非常に良くない。
自分の中での緊張感が半端ないのだ。
今まで何度となく調停室への呼び出しを受けたが、今ほど緊張することはこれまでなかった。
手足が震え、心臓がバクバクしている。
もうすぐ、30分が経過する。
調停委員女:「調停室へどうぞ。」
ついに来た!!
なお、下の本は私が最近読んだ本で、タイトルは「夫婦の悩み、、」と書かれていますが、私のような離婚に悩んでいる人だけでなく、人間関係全般に当てはまる内容で、だれにでも参考になる本です。
この本はこんな時、女性とどう接したらいいのか、女性はどう考えているのかといったことが分かりやすく書かれています。
私のような男性が読んでも読みやすいと感じました。
お勧めできる本だと思います。
【つづく】
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