「実家依存症」
最近よく聞くこのフレーズ、男性の場合はマザコンなどとよく言われますが、女性の方もなかなかしぶとくて厄介です。
このブログでは、私が実家依存症の妻と暮らした経験をまとめています。
この記事を通じて、
- 実家依存症の妻と結婚し、一緒に生活をすることがいかに大変な苦痛を伴うかということ。
- 実家依存症の妻と関わることは、夫の人生を狂わせるだけでなく、その他多くの人たちも巻き込んで危害を加えること。
- 実家依存症の妻との離婚は想像を絶するレベルで精神的な負担を強いられること。
以上のことをこのブログを訪れた方々にご理解いただきたく、今までの離婚に至るまでの経緯をまとめました。
この記事をお読みいただき、少しでも多くの方にこの悲劇を回避していただければと思います。
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妻は妥協するのか!?
ついにこの時が来た。
私たちは調停室に入る。
二人の調停委員は少し疲れたような顔をしている。
私は心臓をバクバクさせながら、しかし外見上は落ち着きを装いながら、調停委員と目を合わせた。
調停委員男:「彼女が本当のことを言っているのかどうかは分かりませんが、預金残高については彼女は、【調べたところで、そんなに(360万円も)お金はないです。だから、調べても無駄です。】と主張しています。」
また、彼女は一連の調停でかなり疲弊しているようで、【もうこれ以上離婚裁判まで発展させたくないので、そこまで主張するなら、婚姻費用はもういいです。】とも言っています。
ですので、これ以上財産調査の手続や離婚訴訟を進めることにもう意味はないんじゃないでしょうか?」
ここで、彼女はついに妥協した。
彼女からの発言は、預金残高を調査されることを警戒してのことなのか、それとも単に通帳を探して持ってくるのが面倒くさいだけなのか、真偽のほどは定かではない。
ただ、彼女がこの離婚戦争で憔悴しきっていることは事実だ。
何度も言うが、離婚調停は「妥協したら、一生後悔する」ことになる。
離婚調停という限られた時間の中で心身共に疲れてしまい、調停を早く終わらせたいという思いが、妥協を生む。
そこを急襲するのだ。
弱った獲物を襲いかかる鷹のように、一気に追い詰めるのだ。
相手がかわいそうだ、自分の子供のことをどう思っているんだ、と思われるかもしれない。
しかし、ここは「戦場」であり、離婚調停は「戦い」である。
戦いには絶対に勝たなければならない。
しつこいと思われ、嫌われるくらいが丁度いいのだ。
私:「婚姻費用については分かりました。
養育費については相手は何と言っていますか?」
調停委員男:「はい、養育費についても、自身の8万円の主張をもうこれ以上続けるつもりはないが、2点条件があると言っています。
1点目は子供が小学校、中学校、高等学校に進学する際に、まとまったお金が欲しいということです。」
私:「それは具体的にいくらなのですか?」
調停委員男:「大体、50万円くらいは欲しいと言っています。」
私:「なるほど。ちなみにもう一つの条件は何なのですか?」
調停委員男:「はい、養育費の振込口座についてですが、相手方はお子さんの口座ではなく、彼女自身の口座に入金して欲しいと主張しています。」
養育費交渉を有利に進める方法
私:「どちらも受け入れられません。
まず1点目ですが、子供に会うことが出来ないにも関わらず、進学する段階で別途送金をしなければなりません。
その中で、彼女と何かしらのコンタクトを取らなければいけないことが納得できません。
それと、私の計算では、小学校、中学校、高等学校に進学する度に50万円を支払うということは、月平均で約1万円以上を追加で払うことになります。
結局、毎月7万円以上養育費を払わなければいけないことになるので、その条件は受け入れられません。
仮に、払うとしても進学時にせいぜい20万円くらいが限度です。
これを月平均で割ると、大体プラス5千円くらいでしょう。
ですので、進学時の増額無しで、毎月6万5千円くらいだったら、支払うことが可能です。
おそらく、母子家庭手当の支給や彼女自身の給与、実家に住んでいる優位性を考えれば、それくらいの金額が妥当だと考えます。」
調停委員男:「なるほど、分かりました。
それでは、彼女名義の口座に振り込むという点について納得できない理由について教えてください。」
私:「はい、まず普通に誰もが考えることだと思うのですが、子供の養育費を支払うのに、どうして彼女名義の口座に振り込まなければいけないのですか?
このお金は彼女の洋服代に使われるものでは決してありません。
どうしても彼女の口座に振り込まなければならないであれば、毎月6万5千円は支払うことはできません。
毎月6万円であれば彼女の口座に振り込むことにしましょう。」
なぜ、彼女自身の口座に振り込むことをそんなに主張するのかは不明だ。
しかし、これで減額が成立するなら、振込口座の変更交渉が減額の条件になりうるということだ。
ここまで来れば、家電量販店で条件をつけて家電製品を値切ることと本質は変わらない。
子供の大事な養育費を値切るなんて表現するのは間違っている!と思われるかもしれない。
ただ、私の心の中では将来、自分の子供には養育費とは別に直接、お金は支援するつもりだ。
ただ、彼女の価値に対する支払いという点では、残念ながら養育費算定表上の最下限である6万円が限度である。
法律にガチガチに縛られる中での彼女に対する支払いは、6万円以上は1円たりとも多く支払うつもりはない。
調停委員男:「それでは、あなたの主張は6万円で変わりはないということでよろしいですね。」
私:「はい。おっしゃる通りです。
毎月6万円であれば、この交渉をただちに終結させることが可能です。
ただし、その金額を少しでも超えれば、時間がかかっても徹底的に争う構えです。」
調停委員男:「分かりました。それでは、控え室にいる相手方に話をしに行ってきます。」
調停委員もここまで来ると早く決着させたいのか、相手を説得させることに躍起になっている(←ここ大事)。
(約10分経過)
調停委員男:「お待たせしました。
彼女の口座に入金することを条件に、養育費を毎月6万円とすることへの同意を得ました。
これで全ての交渉が成立しました。
これから裁判官を交えて、最終的な交渉結果についてお二人にお伝えし、調停調書を作成します。
お疲れさまでした。」
この瞬間、離婚調停は結了した。
最後の毎月5千円の減額交渉が、わずか10分である。
20年間で120万円が変動する交渉がわずか10分で済まされるなんて、離婚調停は本当に恐ろしい。
いずれにしろ、これで辛い離婚調停の争いが終わった。
子供の面では妥協せざるを得ない点があったものの、金銭面ではおおむね有利に交渉を進めることができた。
今までの交渉から考えると、金額面での交渉を行う際は、
- 根拠を交えて具体的な金額を伝えること
- 相手方から金銭面以外の条件を提示された場合には、全て金銭面での減額条件として返すこと
- 同意できない場合には更なる訴訟も辞さないと言い切る(相手方の状況にもよるが…)
このような主張をすることで、調停委員が相手を説得するように働きかけてくれる可能性が高くなると感じた。
調停成立後も揉める弁護士たち
調停成立となると、後の流れはすこぶる早い。
夫婦双方が調停室に入り、調停審判官(裁判官)が読み上げる調書条項を確認することとなる。
ところが、ここでも問題が発生したのだ。
タイトルだけを見ると、「妻が夫と闘って夫を打ち負かせ!」という趣旨かと懸念していましたが、そうではありませんでした。
まず妻が自分自身を大切にした上で、イヤなことは勇気をもってイヤと言うこと。
その際、相手に伝わりやすいような言い方をすること。
そして、そうするための具体的な考え方と方法論が、とてもわかりやすく書かれてありました。
さらに全編を通して、筆者がモラハラ系夫に悩む妻に100%寄り添う愛の姿勢が感じられました。
モラハラ解決に簡単に取り組めて、効果が発揮できる、素晴らしい本と感じました。
私は負けない!: モラハラ系夫との家庭再建
【つづく】
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